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『偶然と想像』
初公開:2021年3月(ベルリン国際映画祭)
日本公開:2021年12月17日
ジャンル:ドラマ、コメディ
製作国:日本
上映時間:121分
監督:濱口竜介
出演:古川琴音、中島歩、玄理
だいたいのストーリー
「偶然と想像」をテーマにした3つの短編。
評価&感想
95点(14本中1位!)
冒頭の、全く知らない人の死ぬほど空虚な恋愛話を延々聞かされるところから「この映画大丈夫か?」と不安になりつつも、最終的にはとんでもないところまで連れていかれてしまった。
基本全編ほぼ会話劇だけで、しかも物凄い事件性があるわけでもない話なのに、なぜかめちゃくちゃスリリングでどんどん引き込まれていく。
これまで映画では味わったことのない、何とも言えない不思議な感覚。
映画を観た後、少しだけ人生が良くなった気がした。
1章「魔法(よりもっと不確か)」
古川琴音は昨日観たばかりの『街の上で』の人だ!と嬉しくなったけど、あまりのサイコパスっぷりに怖くなった。
あと声が良い。キ
元カレの中島歩もかなりキてる。
2章「扉は開けたままで」
渋川清彦ベストアクトな気がする。
そんなに渋川清彦の映画観てないけど。
彼の語り口で一気に引き込まれた。
瀬川と佐川のくだらなさも笑った。
3章「もう一度」
なんちゅー話だ!って思わず笑ってしまうが、最終的にはとんでもない感情にさせられる忘れがたい話。
単純に良いとも悪いとも言えないけど、これから先の人生がちょっとだけ明るくなった気がするし、過去も現在も未来も全部肯定してくれているような、優しくて温かい気持ちにさせられる。
3篇ともにある、あの不自然で奇妙なズームが心に引っ掛かっている。
ポスターにある「驚きと戸惑いの映画体験」そのものでした。
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