『ほぼ』1日1本映画の感想を書いています。2日目ですが。
『騙し絵の牙』
初公開:2021年3月26日(日本)
ジャンル:ミステリー
製作国:日本
上映時間:113分
監督:吉田大八
出演:大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚
だいたいのストーリー
出版不況の中、文藝春秋みたいな出版社の内部がゴタゴタする。
評価&感想
87点(2本中1位!)
出版業界の内実を覗き見できてめちゃくちゃ楽しい。
実際のところ、どこまでリアルなのかは分からないけど「うわ~ホントにありそう」「厭ですねぇ~」なんて言いながら観れるので、最後まで飽きることは無い。
速水(大泉洋)の常に飄々としていて、掴みどころが全く無く、どこまでいっても本心が分からないあのキャラクターに完全に心を持っていかれた。
それだけにラスト、屋上でひとり初めて速水が感情をあらわにしたあのシーンには舌打ちせざるを得ない。
チッ。
俳優陣は全員最高。
最低な人など誰もいない。
ひとりひとり良いところを挙げていくのは面倒くさいので全員最高とだけ言っておく。
面白ければ何でもいいのか?という問いと、でも面白いものしか最後には残らないという現実を突き付けてくる映画でもある。
人生においても、面白いこと以外に価値あるものなんてあるのか?なんて浅い人生論を一瞬考えようかと思ってしまうかもしれないぐらいには深い映画なのかもしれない気がしないでもない。
なんてグダグダ考えるまでもなく、超面白かったです!
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