『ほぼ』毎日1日1本映画の感想を書いています。
糸井重里に憧れているわけではありません。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
初公開:2021年9月2日(ヴェネツィア国際映画祭)
日本公開:2021年11月(劇場公開)
ジャンル:ドラマ、西部劇
製作国:イギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ニュージーランド
上映時間:128分
監督:ジェーン・カンピオン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キルスティン・ダンスト、ジェシー・プレモンス
だいたいのストーリー
1925年モンタナ州、フィル(ベネディクト・カンバーバッチ)が弟の結婚相手ローズ(キルスティン・ダンスト)をいびりまくる。
評価&感想
83点(4本中2位)
地獄のピアノ演奏会が直視できないぐらいキツイ。
今年一の気まずさ。
前半のフィルのモンスターっぷりは誰もが認める恐ろしさだと思うけど、それ以上に弟ジョージ(ジェシー・プレモンス)の良い奴だけどデリカシー皆無な感じの方がもっと恐ろしい。なんなら全部こいつのせい。
良かれと思ってやってることが全部間違っている。
そのくせフィルに臭いから風呂入れっていう時だけはめちゃくちゃ気遣いまくって言葉を選ぶのが何とも腹立たしい。
前半と後半で映画のテーマが大きく変わる。「こういう映画だったのか!」って思って観ていると、最終的にはさらに全然違うところに連れて行かれる。
話がどこに行くのか最後まで分からないのと、登場人物が何を考えているのか読めないので常に不穏、常に不安。
でも実は最初から話の軸は一貫していて、一本筋がしっかり通っていたんだと気づいたときには、鳥肌立ちまくって卒倒しそうになった。
いや、そこまででもないか。
それにしても最近のキルスティン・ダンストは全部良い!!
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