1日1本、映画の感想を書いていこうと思っています。
毎日の活動まとめ↓
『前科者』
初公開:2022年1月28日(日本)
ジャンル:ドラマ、サスペンス
製作国:日本
上映時間:133分
監督:岸善幸
出演:有村架純、磯村勇斗、若葉竜也
だいたいのストーリー
保護司と前科者の話。
評価&感想
46点(34本中29位)
森田剛meets若葉竜也という最凶の組み合わせがこの映画だというのが本当にもったいない。
オープニングの浜辺のシーンからして借り物感がハンパないと思って観ていたら、全編通して取って付けたようなそれっぽい台詞やシーンの連続で辟易させられる。
題材が題材だけに、絶対に面白くなるポテンシャルはあったはずなのにもったいなさ過ぎ。
まずもって、有村架純の嘘みたいな穏やか過ぎる語り口調があまりに奇妙過ぎてゾワゾワする。
「あなたに寄り添います」「あなたのことを想ってます」という優しさや穏やかさを強調し過ぎた挙句、全く個性や人間味の感じられないキャラクターになってしまっている。
これは他の登場人物も同様で、こういう映画によく出てきそうな個性や人間味のキャラクターをただ記号的に羅列しているだけにしか感じられないので、深みがあるようで全く深くないという悲惨なことになってしまっている。
若葉竜也のヤバい奴演出もめちゃくちゃダサい。
若葉竜也がもっとヤバいのは他の映画で知ってしまっているので、演出の差でここまでダメになるのかと。
それに加えて無駄に中途半端に挟んでくる有村架純周りのコメディ要素が面白くなさ過ぎて気の毒になってくるので、ほんとやめてほしい、もしくはもっと振り切ってほしい。
あんなに面白くない飲みのシーン初めてみた。
一番心燃えるであろう有村架純と石橋静河のシスターフッドですら、白々しくて観ていられないものになってしまっている。
中原中也詩集の件も、それでオールオッケーでいいの?っていう決着のつけ方なので、ニヤつきながらエレベーターの扉が閉まるときの磯村勇斗がただのサイコパスにしか見えない。
そして中学図書から借りパクしたはずの中原中也詩集が全く経年劣化していないという最高のハリボテ感が、この映画のすべてを象徴していてお見事でした。
良かったのは、マキタスポーツの「仕方ないよねぇ」と、森田剛の鼻水!!
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