今日は花粉大丈夫だなぁ、なんて調子に乗った瞬間から目が痒くなりますけど、今日も映画の感想です。
これまでの感想はこちら↓

『THE BATMAN -ザ・バットマン-』
初公開:2022年3月4日(アメリカ)
日本公開:2022年3月11日
ジャンル:アクション、サスペンス、ヒーロー
製作国:アメリカ
上映時間:175分
監督:マット・リーヴス
脚本:マット・リーヴス、ピーター・クレイグ
出演:ロバート・パティンソン、ゾーイ・クラヴィッツ、ポール・ダノ
だいたいのストーリー
バットマンのリブート。
ベン・アフレックじゃない。
評価&感想
46点(43本中38位)
バットマンのリブート。
ベン・アフレックはもうやらないってことでいいの?
監督はマット・リーヴス。
『クローバー・フィールド』シリーズも、リブート版の『猿の惑星』も大好きなので期待大。
何より予告編がもう最高に面白そうだし、これまでのバットマンとは明らかに違う異質で不穏なダークさがカッコよすぎて期待値MAXの状態で鑑賞。
結論から言うと、年に数本ある「予告編がピーク」の映画でした。
ビジュアル的に超カッコいいところは全て予告編で観てしまっていて、結局それ以上のシーンが出てこない。
とにかく仰々しくて必要以上に重々しい演出と音楽が3時間延々続けば、それはもう退屈以外の何物でもなくなってしまう。
3時間がしっかり3時間に感じられて、とにかく長い。
でも全部が全部ダメなわけではなくて、良いところだって沢山ある。
精神的に完全に病んでいるブルース・ウェインが良い。
演じるロバート・パティンソンの神経質な感じは危うくてめちゃくちゃ良い。
予告編で観ていたシーンはどれもやっぱり抜群にカッコいい。
特にバットマンが最初に登場するシーンはあまりに不気味過ぎて、全身に纏わりつくオーラがヒーローのそれとは全く違って凄い。
完全にヴィラン。
そして何より最高だったのは、もはや面影が全く無いコリン・ファレル版ペンギン。
やさぐれ感(マフィア映画のデニーロ似)から何から、ペンギン周りのシーンはどれも最高だった。
例外でカーチェイスはアップとカットの割り方がハチャメチャで何が何だかよく分からなくて全然クソだった。(そもそもこの映画、カット割りがぶつ切りで違和感だらけ)
元々好きだったジョン・タトゥーロは、年取って油分が抜けて一段と良くなっていた。
といった感じで、良いところや面白いところはふんだんにあるはずなのに、一生続くとにかく重々しくて仰々しい演出のせいで全てが台無しになってしまった。
これだけ一本調子の映画を3時間やられたらさすがに飽きてしまう。
絶対編集次第で傑作になり得たはず。
とは言うものの、世間の評価は概ね良いらしく、おそらく続編はあると思うので次に期待したい。
ラストのあれはバリー・コーガンらしいのでそれはもう期待するしかないのだ。
コメント