もう春かと思っていたらまた寒くなってきましたが、映画の感想を続けます。
これまでの感想はこちら↓
『ライフ・アクアティック』
初公開:2004年12月25日(アメリカ)
日本公開:2005年5月7日
ジャンル:ドラマ、コメディ
製作国:アメリカ
上映時間:118分
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、ケイト・ブランシェット
だいたいのストーリー
海洋探検家であり記録映画監督であるスティーヴ・ズィスーとその仲間たちの話。
評価&感想
67点(42本中32位)
ウェス・アンダーソンの4作目。
前作『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』に続いて、ダメ親父再生の話。
ウェス・アンダーソンが子供の頃に憧れていたジャック=イヴ・クストーという実在の海洋学者オマージュだそう。
人生の黄昏映画。
完全なる落ち目にある海洋探検家であり記録映画監督でもあるスティーヴ・ズィスー(ビル・マーレイ)。
ビル・マーレイのやる気あるんだか無いんだかよく分からない演技がめちゃくちゃポップにハマっている。
箱庭的な船の画も最高にカワイイ。
これまでの4作品の中で一番何の話だかよく分からないんだけど、最終的には妙に感動させられ、あんなに馬鹿馬鹿しいジャガーシャークにグッとさせられるとは。
ウェス・アンダーソンの映画全般がそうなのだが、基本的には異常なほどカッチリし過ぎた画で映画は進んでいき、それがあまりに異様で僕は観ていて気持ち良さすら感じるのです。
でも本当に好きなのはそのカッチリした画から、突如始まるアクションシーンなのかもしれない。
雑で大仰であまりにヘッポコなアクションなのになぜか無性に興奮するし面白い。
映画が地味に動き出すその感じ。
これこそが「ウェス・アンダーソンの映画好きー!」ってなる瞬間なのかもしれない。
音楽が良いのは毎度のこと。
ただ自分の趣味と合っているってだけなんだけど。
ウィレム・デフォーが最高にカワイイ。
あんな怖い顔してカワイイ。
なぜか犬には相変わらず厳しい。
ズーム使いがいつも笑える。
最高にポップでカワイイ映画でした。
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